先月のことです。

吉野といえば、日本有数の桜の名所。
奈良に住んでいるからには是非とも見ておきたいと思っていますが、
今年は残念ながら機会がありませんでした。

そして。
紫陽花は終わり、お盆の行事も終わり、紅葉には早い夏の終わりに、初めて訪れた吉野。


濃い緑のグラデーションが、とてもきれいでした。

---
桜のシーズンは、車の乗り入れ規制があったり、駐車場が有料だったりしますが、
オフシーズンは下千本の駐車場を24時間無料で利用できます。
といっても、下千本は吉野山観光の玄関口。ここからは徒歩で散策します。

　　
参道の様子。
さすがに人はまばらで、閉まっているお店もあります。
でもこれはこれで、いい雰囲気。

　
あまり時間もなかったので、比較手的近い金峯山寺（左）と吉水神社（右）に
お参りしました。

金峯山寺は、7世紀に役小角によって開かれたとされる修験道の本山です。
国宝に指定されている本堂は本当に立派で、一見の価値ありでした。
一方の吉水神社も、役小角によって建立されたとされており、
また義経と静御前ゆかりの地としても知られています。

帰る前に、せっかくなので、吉野本葛を味わうことに。


二人で葛きりと葛餅をひとつずつ頼んだら、半分ずつに分けて出してくれました。

こちらのお店では、できたてを食べてもらうことにこだわっていて、
注文したものを作っているところを店先で見学させてもらうことができます。
葛きり、葛餅ともに材料は吉野本葛とお水のみ。
透明感が出るのは、加熱によってでんぷんと水がくっついている状態なので、
10分も置いておくと再び水が分離して白濁してきてしまうのだそうです。
店先には、ご丁寧に「お持ち帰りできません」と注意書きがありました。

　
説明しながら手際よくつくってくれた職人さんと、できたての葛餅。ぷるぷる。

おいしかったです。

オフシーズンといえども、吉野、とても楽しめました。
これからの季節は、夕日がきれいらしいですね。